第5話「また一緒に」
仲間外れや男らしさ、女らしさなどよくある問題をテーマに入れてきました。船釣りで二葉を誘う恋ちゃんの気の利くところが気に入ったシーンの一つです。また、この作品は決してしんみりさせ過ぎないところも良く、例えば、ひよりの母親が「昔はよくこうして、皆うちに集まって一緒に食べてたけど、でも今は・・・」に続く台詞が「人に振る舞えるほどの料理の腕前が私にはなくって」*1や二葉の悩みを聞いて泣きながら抱きしめる一花に対して「お姉ちゃん、お酒臭いよ」*2などです。このバランスも作品の良さです。最後のひよりの(「一緒に釣に行きませんか」ではなく、)「私と友達になりませんか」という台詞回しも印象的でした。声優さんの演技も面白かったです。
次回予告で「可愛いは命」と言っていましたが、キャラデザはまさにそうだと思います。
第6話「『難しい』が楽しい」
釣りを中心にしたアウトドア回でした。魚をさばく際の衛生面についての説明があったのが良かったです。楓役を日笠陽子さんが演じていますが、ヤマノススメもかえでさんですね。第7話「結婚式」
物事の区切りがついた話です。前半は二葉についてで、後半は再婚について。小春
と「趣味は自由であるべきだよ」
恋
「友達だからって、何でも話さないといけないってわけじゃないし」
恋
という台詞はどちらも一理あって頷いていました。「怖いよね。好きな子に好きなものを否定されたらって思ったら」
また、二葉の話したい気持ちを察した恋ちゃんのお出かけプランも粋でした。その一方でロットやフライフィッシングの知識も面白かったです。プラオレの時のコメントを引用すれば、こちらも物語と釣りのバランスが良くとれた作品ということです。
ちなみに、実際の今の子供たちは友達の趣味についてはどう思うのでしょううか。藍子みたいに尊重する子が多いといいですが。
細かいところでは、ひよりも小春も苦手科目から取り組もうとしていて真面目さが出ていて好きです。
第8話「ここがいい」
ひよりの「パクっ」が可愛いです。釣った後、リリースするか、きちんと食べるか、魚に対する責任の果たし方もそれぞれ考えさせられます。後半は改めて家族を再確認する話です。5話のひよりの「友達になりませんか」と同様に、「家族、なんだから」や「お姉ちゃん」という台詞回しとひよりの言い方も感動的でした。恋ちゃんが出なかったのは寂しかったです。
まとめ
内容の濃い中盤の4本でした。また、小春の天然っぽい明るさに磨きがかかって掛け合いの良さをさらに出しています。さらには魚の釣り方や調理の方法なども描写されているのもポイントです。関連記事