2023年1-3月期アニメ「もういっぽん!」の10話~13話のコメントです。
第10話「勝つ以外ある?」
前半は早苗で後半は姫野の話。早苗の涙が印象に残ります。夏目(先生)
「滝川の見せた粘りと闘志、孤独だったこれまでの姫野が試合前に得られなかった燃料だ。君の頑張りがこれから闘うみんなの力になる。(中略)まだまだ強くなれるよ、滝川」
顧問の役割の大きさも感じられました。声かけに加えて、人混みで対戦表が見えない未知を抱え上げることもその一つでした。
団体戦では引き分けもあるんですね。
第11話「黄金時代」
前回に続いて監督(顧問)の役割の大きさが見えました。監督(顧問)の先生同士が同じ学校に通っていた知り合いということですが、ただ、監督同士の回想などを通しての両者の関係性の掘り下げが少し浅くて、今回は監督と生徒どちらに焦点があるのかはっきりしない部分もありました。EDの曲名にもなっている「いっぽんみち」に意味を持たせたことも大きなところでした。
第12話「自分史上最強だから」
それぞれの思いを抱えて試合に臨む一方で、圧倒的な実力差の下にある厳しい現実とも向き合うことになりました。単純な成功ドラマにせず、しかし人物の思いから清々しさを出したストーリーでした。早苗
「まだおしまいじゃない、最後じゃない」
また、姫野と先生との関係性も印象的で
姫野
や「(負けそうだと呆然とした表情の先生を見て)先生、気早いよ」
夏目(先生)
といった台詞は心に残ります。「無駄じゃないよ。(姫野の相づち) その半年間も、離れた時間が長いほど、戻るのに大きな勇気が必要になる。君はそれを振り絞った。(姫野の相づち) 大切なのはもう一度踏み出した自分に誇りを持つこと。その誇りを胸に努力すれば、1ヶ月であろうと、1日であろうと、勝とうと破れようと、心の底から思えるだろう、やりきったと」
他には技の駆け引きや読み、戦略など柔道の具体的な部分も変わらず面白いところでした。
第13話「もういっぽん!」
未知は笑顔で周囲の壁を壊すことができ、それは最後に空港?で対戦相手に写真を気軽にお願いしたことにも表れています。柔道自体はまだ至らないところがあっても、その前向きさや柔軟さに潜在能力を見出せるということでした。
不利な体勢をリセットするために畳の隅で組むという作戦もまた一つ知りました。
まとめ
アニメは原作が長く続く中のほんの一部であるため、試合には負けてアニメが終わるという結末になっているのかと思います。しかしながら、12話のコメントに書いたように負けたことをネガティブには描かいておらず、試合までの思いや試合での駆け引きに力が入っていました。そのため、見応えがありました。関連記事
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