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アニメ「真夜中ぱんチ」 各話コメントⅡ(5話~8話)

2024年7-9月期アニメ「真夜中ぱんチ」の5話~8話のコメントです。

第5話「血死!無人島サバイバル」

個人単位の動画から、みんな揃って撮ることにシフトすることが冒頭で言われていました。真咲にとって、りぶたちが安否を心配する家族のような存在になっていることが分かるエピソードでした。大半は編集で何とかなるそうですが、素材が大事ということで、その素材とは真咲がこのみんなといることなのだろうと思いました。

最後に真咲とりぶが洞穴を出た砂浜あたりで編集について話す場面ですが、そこでの日差し日陰の対比も面白かったです。最終的には真咲が日陰側に入っていくのですが、二人の距離感を表していたようでした。

十景はコメディキャラなんですかね。無人島から帰ろうとした際の一人芝居振りの印象が強く残りました。


第6話「苺子の願い」

今回のテーマは居場所とそれによってバラバラだったみんながつながることでしょうか。冒頭で演奏にはコンビネーションという話もありましたし、ホームドラマの象徴的な食卓を囲むシーンからもそう思います。

また、料理がみんなの好きな食材を入れて、一緒に食べられる鍋であったこともそのテーマを後押ししています。逆にみんなが帰ってこないことを受けてラップを掛けていた苺子の姿からはその寂しさが伝わります。

最後には半年で登録者100万人という目標ができたことでよりまとまりそうです。

ところで、食事の様子を動画に収めていました。面白いから撮り始めたのですが、記録という側面もあって動画の新たな特徴が見えたシーンだと思いました。


第7話「推しは尊し押せよ登録」

数ある動画の中でどうやって自分のチャンネルを選んでもらうかを再生数と登録者数の違いから読み解いていました。結局、普段の掛け合い、作っていない関係性に魅力を感じるという編集や技術では難しい箇所に答えがあったのですが。

また、意外性やギャップも表面的に作ることは可能ですが、作らない素の姿があるからこそそれも見えてくるのだと思いました。人間はそうですし、恐らくヴァンパイアも素の姿だって一面的なわけがないですから。素の中からこそギャップは見出せるのではないでしょうか。

加えて私事ですが、アニメ作品においても似たようなジャンルが多数ある中で、全てにハマらない理由の一つにキャラクターの関係性があるのだと、今回のテーマを踏まえて感じたところです。

それらを一人で抱え込んでしまう真咲と技術的には未熟ながらもわいわい楽しくやっているりぶたちとの対比と重ねていて面白かったです。そして、「尊い」という掴み所が難しい概念を作中である程度示したことも良かったのではないでしょうか。


第8話「参戦!TSUMA FES・極」

この回のりぶたちは各々バラバラでしたね。譜風は異端児(いたんきっず)の不在と、後から来ても十景に取られたことで落ち込むし、苺子は自分のペースで料理をしています。それにりぶはニンニク入りの栄養ドリンクで酔っていました。そんな状態でも最後の停電中のライブでは、一致団結と率先する姿があって、以前のバラバラな時からの成長を感じられました。

真咲は裏方として、板についてきたみたいです。苺子の件でも「言ってくれれば(牛乳を)買いに行ったのに」と言うことやりぶを宙に浮かせる演出を思いついたことです。


まとめ

家族らしさも含めて、個や技術ではどうにもならない人と人との関係性に価値があるのだと思いました。8話のコラボも関係性の中で新たな発見があったと思います。

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