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アニメ「空色ユーティリティ」 各話コメントⅠ(1話~4話)

2025年1-3月期アニメ「空色ユーティリティ」の1話~4話のコメントです。

第1話「スペシャルな出会い」

ゴルフの壮大さ、開放感が話のテーマにも取り入れられていたと思います。まず、美波がソシャゲから、学内の部活、そして学外のゴルフにたどり着くのが、視野や世界の広がりです。また、ゴルフの楽しみ方も千差万別であることが取り上げられました。老若男女が楽しめることに加え、スコア、観戦、旅行目的などがあって、こういったことも"広さ"を実感できます。
美波

「この服可愛い~」

「体に伝わる感触、さいっこう(最高)じゃない」

からもゴルフの楽しみ方の幅広さが伝わります。

従来のゴルフアニメと違って初心者*1を主役に据えたことで、ゴルフに対する目線が他とは異なり、そこが本作の面白さになりそうです。

美波がゴルフについて、弟や泉美におじいちゃんがやるといったイメージだと言われた際に言い返せるのは、ゴルフに主体的な意識というか意欲があることの表れで、ガチャのごとく運命的な出会いをしたことがよく分かります。また、1000球に1度くらいの気持ちの良いショットというのも、ゴルフにおけるスペシャルなのかなと思いました。

その他、アイキャッチが格好良いし、次回予告もあってよいです。ソシャゲ要素が所々入るのは制作会社絡みですかね。

ちなみにスペシャル版との比較をすると、作画はより細かく、目がキラキラしていました。ストーリーについては、美波が遥のスイングを思い出すシーンがありますが、それがテレビシリーズの本話における美波のゴルフとの出会いに重なると思いました。


第2話「スペシャルな友達」

余白がテーマでしょうか。ゴルフにおいてはフェアウェイキープがベストですが、そこから外れたショットが多い初心者の美波はその表れです。

余白の一つはコース周回において、ゴルフそのもの以外の様々な行間を楽しむことです。自然を感じることに加え、マサやチョウとも会話が弾むこともそこに含まれす。

もう一つは作中で言われた伸びしろです。技術的なこともそうですが、遥との友達関係にも言えそうです。遥とは頭を乾かしてもらったり、冗談も言われたり、練習場の会員カードやクラブをプレゼントされるくらいの仲にはなったものの、フルネームを漢字で知らないままで、ゴルフと同様に友情の伸びしろがあるようです。

美波は前向きで、コース一つ一つが予想以上に疲れても、「いい感じ」と手応えを口にしますし、100打を「100点満点」と捉えることも素直でしょうか。そして、上手になって、遥とコースを周りたいというのは技術、友達両面での向上でしょう。遥もゴルフの(技術ではなく)"楽しさ"を教えると返したのが本作の方向性を表していて良かったです。

ゴルフについてはこれだけボールを飛ばすことや、パターで入れることに苦労する描写をアニメで見たことがなかったので、新鮮でしたし、みんなで初心者を見守る雰囲気が、私好みです。そういったところからも"余白"を感じられます。

以下、演出面の余談です。OPは『Aチャンネル』や『ヤマノススメ』2期と似ていたと思いました。また、遥の眩いばかりの輝きぶりは『ぼざろ』の「きたーん」を連想させますし、ボールが「やぁ」、「こんにちは」と言うのは『ゆるキャン△』につながります。あと、サンバイザーが格好良い。


第3話「スペシャルなお仕事」

1話でゴルフとの運命の出会いがあって、2話でそれを実感して、この3話ではもう一度見つめ直すという流れでした。美波はほしみんと比べて輝いていないというか、スペシャルではないのではと少し立ち止まってしまいます。

今回の出来事はゴルフの裏側と外側が中心でした。前者はゴルフ練習場でのアルバイト。ゴルフ練習場のボール回収の様子を私は初めて見ました*2

後者はほしみんの紹介したモデルのアルバイト。ほしみんがどんな人物かもよく分かります。美波に会って早々、ファッションやスイーツについて尋ねることや、「恋のアプローチ大作戦」といったキャッチフレーズ、常にカメラを意識した振る舞いから見えるインフルエンサーミンスタグラマーらしさです。

そして、3人の関係性が自然と形作られ、居場所としてのゴルフが本話のテーマの一つとして浮かび上がります。「スペシャル」って自分が感じて、いたいところにいるべきというメッセージもそうですが、ほしみんが最後に手を差し伸べ、美波を陰から光に連れ出す場面に友達としての良さが出ていると思います。ちなみに3人の関係性という点では、遥とほしみんが会話している様子を美波が視線を送るカットがいくつかあって、それも面白かったです。

他方で余談ついでですが、着せ替えアニメ的な様相もありました。美波のアルバイト服、遥の制服、モデルで着る様々な服など。メイクによる顔の違いも含めて繊細な作画があるからこそ楽しめるネタが満載でした。美波がカメラの前で顔が固くなるのは単発版の踏襲ですね。また、今回もパロディ的な演出がちらほらありました。


第4話「スペシャルなクラブ」

「あの子」や「相棒」といった言葉や、遥のギア、ほしみんのゴルフウェアに見られるようにそれぞれのスペシャルを見つけていくことが今回の軸になっています。美波もスペシャルを自分の力で手に入れることに価値を置いています。ユーティリティとの運命の出会いを意識して、泉美には美波がゲーム以外でこれだけ欲しいと思ったのは初めてだと言われます。そして、二人の金銭的な補助も断り、提示された勝負にも値引き額をさらに交渉するなど、3話を受けて、ゴルフを自分の居場所にしつつあることが伝わります。

また、作品タイトルでもある「ユーティリティ」にも触れ、今のところ本作のテーマの一つと思われるゴルフのプレイスタイルの万能性と、万能だから自分だけのスペシャルを見つけられるということなのかなと私は考えました。

最後の名札も自分だけの「スペシャル」感を出していて感動的でした。色は空色で、「空色」タグのバックに入った「ユーティリティ」ですか。

ショップのスタッフとのゴルフ対決はギャグの雰囲気もありましたね。飛距離(ドラコン)対決では遥の言うとおり、腕より下半身の力が大切でしょう。だから、風祭が腕の筋肉を全開にしていても、美波やほしみんと違って冷静な遥だったのだと思いました。

その他、冒頭の車でのシーンは微笑ましかったです。じゃがぽてを食べたり、食べさせたりと仲良さそうで、そういった何気ない描写からも雰囲気の良さを楽しめます。


まとめ

相当楽しみにしていましたが、期待以上の出だしで満足です。序盤4話はスペシャルな出会いから、自分のスペシャルな居場所、そして自分の力でスペシャルな相棒を見つけるという展開でした。また、ゴルフについても、実際のコースだけでなく、打ち合いの勝負や、ミニゲーム的なものまであって、ゴルフの楽しみ方の多様性を見せてくれました。

ところでPVには4話目やこの後の話のカットが入っていて、結構珍しいと思いました。それだけ作画の準備も整っているのでしょう。

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*1:それどころか美波は運動が苦手なわけですが

*2:もっとも、ゴルフ練習場に行ったこともないけど