2025年1-3月期アニメ「空色ユーティリティ」の5話~8話のコメントです。
第5話「スペシャルな特訓」
今回も本作のらしさが詰まっていました。両輪が一つのキーワードになりそうです。ゴルフと定期試験の両立もそうですが、「私はね。美波がゴルフを好きになってくれればいいなぁって思ってる。上手くできなくてもね」
「でも、遥さんと彩花さんと一緒にラウンド行くなら、少しでも上手くなりたいです」
楽しめれば良い、けれど楽しむために上手くなりたいということや、コースを周回するために飛距離を伸ばしたい、けれどそのためにはコースで打つ(打ちたい)イメージが必要と、どちらもサイクルの一環になっています。
特訓もそうでしょうか。そもそも良いスイングのためには下半身からきちんと上半身へ力が伝わらなければならないですし、特訓も肉体、精神の両面から行われました。肉体面は遥の得意分野です。対する精神面は彩花の関心事でティータイム、ヨガ、サウナと続きます。途中から両者の対決になるのが、コメディですが。
夕陽の中で真っ直ぐ伸びる一打が印象的です。夕方という時間帯から1日掛かりの特訓であったことが再確認できますし、今回のテーマである両輪の成果としてきちんと一打に表出されたのが、晴れやかな気分になります。また、今回の特訓は3人でワイワイ言いながらやっていたこともあって、一つのお出かけのようにも見えました。
美波のおじいちゃん(マサ)たちとの掛け合いも面白いです。名脇役ですね。
第6話「スペシャルなラウンド」
冒頭の「美波、今日の目標。1日笑顔で楽しく。帰るまでがラウンドです」
しかし、遠足(ラウンド)を楽しむのに最も重要なことは3人の関係性で、この楽しめる間柄、雰囲気だからこそ意味を持ってきます。空振りや池ポチャ、そのボールを触って動かしたりと、スコアのことを考えると、目を塞ぎたくなりますが、それをも一緒に受け止める仲間がいることに意義があるのでしょう。
また、クラブで掘り起こしてしまった土を戻す場面や2話でも言われていたグリーンで走らないことなど、マナーに気を配った点も評価したいです。
なお、今回はラウンドがメインということで、単発版と重なることも多く、改めて各シーンを噛みしめることとなりました。ゴルフボールに「HAM」のサインを書いたのが、単発版では遥でしたが、今回は彩花になっています。単発版の美波の昼食はカツ丼で、今回はとんかつ定食。最終ホールで美波が背中をかくシーン*2、爽快なショットを放った美波の達成感は共通でした。入浴時の位置や座り方も大体同じ。でも、それ以上に3人の楽しそうな雰囲気が共通していることが魅力です。今回は5話分の蓄積があるからこそ、よりそれを感じました。
ロッカー番号は328でなくて、373(みなみ)なら良かったのにね。
第7話「スペシャルな必殺技」
多様なゴルフの楽しみ方を提示した1話でしたね。「夢でくらいちゃんと打たせてよ」やライトノベルの砕けた展開のような地に足付いていないゴルフも"ゴルフ"だということです。それはギャップという言葉にも言えそうです。ヴァーチャルゴルフはRPG的でもありましたが、どれも面白そうでした。人のモデルに当たらないようにしたり、図形の枠に通すショットが求められたり。
ところで、スクランブルゴルフという競技があるのは初めて知りました。各打良いショットで続けられるのはチーム全体が前向きになりそうな素敵なルールです*3。
また、この回は相棒にもフォーカスしていました。ペン吉もそうですし、いっしょにゴルフにチャレンジした遥と彩花も美波にとってかけがえのないパートナーです。
第8話「スペシャルなキャディ」
勇気と無謀は違うということで、プロを諦めてスナックと掛け持ちでキャディをするめぐみと、いつもとは違うプレイスタイルをとる遥の姿がありました。一方で安全策ばかりだとワクワクするゴルフからは離れてしまうみたいです。美波も前回獲得したペンギンスライダー以外の方法に取り組んでいました。
もう一つに全体を見渡すことも再認識させられました。池のあるコースに挑む美波に自然を感じ、未来の自分をイメージすることをアドバイスするめぐみ。加えて、彩花がキャディに向いていることを察した観察力。
「この世にはゴルファーの数だけ、ゴルフのやり方があるのよ。あなただけのゴルフに出会いたくない?」
そう言えば、お城みたいな門構えのゴルフ場や、カラスの大群とか、鹿とか本当にあるのかしら。また、画面の切り替えをペン吉にさせた演出が面白かったです。
まとめ
ゴルフの多様性に踏み込んだ中盤でした。競技自体は1人でも苦楽を共有しているのが本作らしいです。関連記事
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