アニメ模様

アニメに関していろいろと書く予定です。コメントはお気軽にどうぞ。

MENU

アニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」 各話コメントⅢ(10話~13話)

2023年10-12月期アニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」の10話~13話のコメントです。

第10話「精一杯やってみる!」

歴史を変えてしまったという話で、それは本来倒産してしまうアルコールソフトを救ったからだと、私はネガティブに捉えていましたが、そういう単純な受け止め方は良くないようです。

「(メイ子の活躍等を受けて)これも間違いだって言うのか。(後略)」

という台詞を聞くと、そう思ってしまいます。また、「ほんの少し見た目が変わっただけ」という解釈も頷くところがあります。

最後に守が提案した『ラストワルツ*1』を超えるゲームを作ることで歴史を変えたことと本来の歴史を維持しようという試みは面白いですし、作中の言葉を借りれば熱量のあることだと感じました。守の98愛も熱量を感じました。

気になったことは2つあって、一つは守がメモした時間軸は左向きでしたが、普通右向きに進むものだと思ったので不思議でした。もう一つは作画のミスでしょうが、ゲームショップの店員が右腕を上下に振った際に着ていた服の袖にあるハートのマークが共に動かなかったことです。


第11話「オリジナル・キュー」

サブタイトルのオリジナル・キューはコノハのことなのでしょう。とうとうAIまで出てきましたが、作品のキーワードの一つである“熱”は持っていないという特徴は作中でも触れられていました。

私もコノハの1人称が変わっていることには気がつきませんでした。

後半の話はタイムリープ作品のよくあるネタですね。時間を超えた人を悪用する人がいるという典型的な話かな。最後はこのような形で98に活躍の機会が出てくるとはね。


第12話「ゆ、ゆゆゆゆゆ・・・!」

秋葉原の地下街探索がダンジョンの攻略みたいでゲーム要素のあるストーリーの印象でした。もう当初のゲーム作りからは離れてしまっています。

やはりオリジナル・キューはコノハのことでした。ただ、コノハに特別な才能があるかは必ずしも分からないところです。時間差のアドバンテージがあっただけのようにしか見えなかったですから。

ロボットに警備を頼りすぎるとハッキング一つで変わってしまいますし、電気が止まればそれまでで、ある意味現代の文明の脆弱性を改めて確認できたところでした。


第13話「わたしの大切なもの」

色々と驚きもありました。8話で登場したエコーがここに現れることは全く想像していなかったです。しかし「人間は熱の塊」という本作のメッセージとしても受け取れる言葉を残していきました。人間にはあるけどエコーにはないものとして。

正直、事件の解決の流れは乱暴な印象も拭えませんが、まぁ気にしないでおきます。タイムリープのことをみんなに話したのも、この手の作品では躊躇われるところですが、それを打ち明けたことでみんなと対等になったように感じられました。

コノハにはようやく本当にゲームを作れる環境が整ったみたいで良かったです。これからが見たいところですけど。


まとめ

こういう作品であることは全く予想もできず、終わってみれば、どの時代にもある情熱を足掛かりにタイムリープの難しさを目の前のゲーム作りに向き合う作品として仕上げていたと思います。私としては地道にゲームを作るストーリーを期待していてそこは物足りなかったですし、全体の一貫性があまり見られないことも残念ではありますが、1話1話それぞれには作り手の思いがしっかり込められていました。

関連記事
アニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」 各話コメントⅠ(1話~5話) - アニメ模様
アニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」 各話コメントⅡ(6話~9話) - アニメ模様

*1:コノハが99年で作ったゲーム