4-6月期アニメ、「スーパーカブ」の放送が終わり、半年近く経ちました。(本当はもっと早くに仕上げるつもりでした。話数10選の前に書き終えたいと思いましたのでここで公開しました)
私はバイク、原付に関しては全く知らないのですが、そんな私でも楽しめたこのアニメについて少しコメントします。
まずは、各話コメントです。
1話
台詞を少なくして、情景描写を中心にした印象を受けました。個人的には原えりこさんが出演されていることに驚きました。知らずに見ていて、モブの女子高生が原さんのように聞こえましたが、まさかその通りになるとは、本当に驚きました。今でもあのようなかわいい女子高生の声を出せることには感心します。
最後まで見てからもう一度見直すと、小熊の自転車での通学シーンで、椎が追い抜くシーンがありました。
2話
小熊はクラスで仲間外れなのに対して礼子はそこそこ人気があるようです。礼子がカブのことを「友達」と言ったところが印象的です。
3話
ヘルメットとカゴを整備した話です。それ以上に礼子と親しくなれたことが印象に残る回です。でも「友達の言うことならともかく、同じカブ乗りの言うは一言も漏らさず 、真摯に自分の中に取り入れることができる」というのは面白いです。
4話
アルバイトで他の高校との往復をする話ですね。晴れの日もあり、雨の日もあり、雨具で対策をした日には「ざまあみろ」と言っていました。あと、オイル交換は初心者には難しいらしいです。
5話
今までクールに見えた礼子の感情が前面に出た回で、シリーズの中でもメリハリを付けたことを感じさせられました。ネットなどでは、「危険な行為」や「スポンサーとしても自社のバイクが乱暴に扱われていて良いのか」と言った意見もあり、それはそれで納得しました。ただ、アニメの中ではあのようなアクティブなこともやりたかったのでは、と思います。
6話
原付二人乗り回です。それに関しては特にここではコメントしません。ずっと見てきた視聴者にとっては修学旅行回なんですが。
7話
椎が本格的に出てくる回ですね。ただし、椎と小熊は髪型が似ていて、もう少しデザインの面で違いを出しても良かったかもしれないですね。
8話
冬支度の話で始まりますが、椎のカフェの話がメインでしょうか。フランス、ドイツ、イタリア、アメリカを混ぜたカフェだそうです。 他のアニメでもそうですが、カフェはキャラクターの落ち着く場所や象徴的な場所になりやすいので、今後も注目です。
ネット情報ですが、原作では小熊は性格が悪いところもあるらしく、アニメでも少し愛想のなさが見て取れました。
9話
冬の寒さが本格的になってきました。この話最後の小熊のモノローグにもある通り、カブがいれば、厳しい冬もどうにかなるのかもしれませんね。そう言えばこの回も礼子が椎を乗せて二人乗りしています。(礼子は免許取得から1年経っているのかもしれませんが)
10話
この回は話が進むというよりは、冬の中でカブとどう過ごすかという話でした。ただ、雪山をカブで乗り回したり、カブのエンジンで雪をまくり上げたりするのは大丈夫なのかな?と思いましたが。最後に椎の「助けて」があり、次回につなげた終わり方はこの回が初めてかもしれません。
11話
前回の続きからで椎の窮地から話は始まります。それは難なく解決しましたが、助ける際にも必要以上に?「スーパーカブ」を連呼したり、「後は礼子が来るから」などの小熊のやや薄情な態度が見られたりして、場面に対してふさわしいキャラ回しなのか少し疑問がありました。また、礼子もゆでたまごやコーヒーに加え、パンの年間無料券に対して遠慮が全くなかった点も引っかかりました。 結局、カブが良くて自転車では至らないということを暗に示していたようにも思えます。ちなみにこの回は所謂サービスシーンがありました。
12話
各地をカブで回る話です。前回11話の後半くらいから、時間を使ってじっくり描いた方が良かった気がします。最後は椎もバイクを買う形で終わりました。カブに始まり、カブに終わる作品だったわけです。
各話コメントはここまでです。
原作について
原作はライトノベルです。まだ、私は4巻までしか読んでいません。アニメでは2巻までが描かれましたので、その後の展開を少しお話したいと思います。
3巻は進級して、高校3年生になった小熊たちの話です。椎の妹、恵海という新キャラが登場します。また、小熊が東京の大学への推薦を受け、東京に下見をしに行く話もあります。4巻は小熊がカブを使って新たなアルバイトをする話が中心です。今5巻を読んでいる途中ですが、なんと、5巻では交通事故に遭った話があります。また、椎の妹を始めとして、新しい登場人物も出てきます。
まとめ
このアニメは全体の統一感は薄かったと思います。(別に悪いことではありません。)
特に前半はカブを通しての普段の生活描写を描くことと、そこから見えるちょっとした喜びを描いていました。後半はややネタ切れな感じはしましたが、一応カブとともに過ごす季節の移り変わりを一通り話にしたことは評価できるでしょう。(季節の移り変わりという要素は他の作品、『のんのんびより』の核でもあり、その作品が好きな私には馴染みやすかったという意味です)
原作の続きを考えると、続きをアニメ化しても何か大きな盛り上がりを作るのは難しいかもしれません。
色々と言ってますが、一話一話では面白かったと思います。あまり数は見ていませんがこのクールの作品の中では一番気に入っていました。どれか(実は夏頃に絞ってあります)は年末の話数単位10選に入れたいと思います。