2023年7-9月期アニメ「ホリミヤ-piece-」の10話～13話のコメントです。
第10話「やきもち」
男女の恋愛要素を抱えた本作でこういう切り口をやるとは思っていませんでした。渡部の宮村への友情を超えた特別な想い、本人は興味と言っていますが。石川もそんな渡部の考えを「キモい」と思いながら、友達にそういう感情は抱きたくないという優しさがあって素敵でした。堀の変わり者っぷりもこの回のテーマでした。ニオイに敏感なことに加え、浮気をしたら自ら報告をすること、宮村とケンカした際には「私が悪い」と少し興奮気味になることなどです。
今回は変な人たちの話という共通点があったのでしょうかね。
他には卓球の時のボールの行き来の際に石川の髪の毛(顔が写らない範囲で)を左右に動かしたり、堀が宮村に寄られた時の後ずさりを脚のみ写して表現したり、面白いカメラワークもありました。
第11話「チョコレート」
「好きな人の喜ぶ顔が見たいって願いを込める、そんな日なのかもしれない」
「レミが言ってたでしょ、『堀さんからもらったらそれだけで嬉しいと思う』って。大事なのは売り物みたいにきれいなことでも、美味しいことでもないんじゃないかな。あとね、私は好きこのチョコ。堀さんって感じがする」
他には「じたばた」、「ペラペラ」「くしゃ」(ネクタイを締める音)、「ぽかん」など擬音語が特に多く使われていました。バレンタインデーの落ち着かなさ、ソワソワ感に相応しかったのかもしれません。
第12話「堀家」
サブタイトルを囲む家がオシャレでした。冒頭は堀の両親の高校生時代の話でした。そこではバイクのことを遠回りに指摘*1されて、後に移動させる京介(堀の父親)や、重い物を運ばせて素っ気のない返事をしたことで、ありがとうくらい言えと言われた仙石がぼそっと「ありがとう」と言うシーンがありました。この年頃ながら素直な部分があって、感心しました。
で、本題は堀の喜怒哀楽、特に怒った時の様子は母親似ということでした。怒ることもそうですが、意外なことで気が晴れるのもそうなのかなと思います。
また、創太(堀の弟*2 )が考えた宇宙空間での遊びには、子どものように本気で遊ぶ*3堀の姿があって、そこも“らしさ”です。
創太の作文に書かれるくらい、宮村は家族の一員ですね。みんなに「話を聞いて」と頼られるくらいですから。宮村の立ち位置が面白いですね。
第13話「卒業」
この回は堀の髪型に始まり、髪型に終わりましたかね。前半では卒業が近づき生徒会室の荷物を片付けていました。そこではダンボール箱を持ち上げることを巡って力比べをしていて、いつもの何てことない話題で会話の盛り上がる雰囲気が伝わってきます。最後までこの作品らしさがありました。ちなみに桜の咳き込んでいた人がいたからホコリがないか気になって、という気遣いには感心するばかりです。
後半はこの出会いを振り返り、最初の頃は堀たちの中に宮村がいないんですよね。そして時間が進むと、落とした消しゴムがきっかけで堀と宮村が接点を持ち、今に至るのかと思うと、視聴者にとっても感慨深かったです。
まとめ
1期の記憶がすっ飛んでいるので比較はできませんが、少なくともこの2期は小ネタを上手く使いながら、友達をテーマにしていました。みんな優しかったのも好印象でした。あと、ラブコメじゃないのがいいですね。友達の延長というと語弊があるのかもしれませんが、恋愛感情も飛躍しすぎず丁寧に一歩ずつでしたから。関連記事
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