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アニメ「僕らの雨いろプロトコル」 各話コメントⅡ(5話~8話)

2023年10-12月期アニメ「僕らの雨いろプロトコル」の5話~8話のコメントです。

第5話「迷わない決意 -Logic Gate-」

サブタイトルは「迷わない」ですが、選択に迷うことが度々あった話でした。

「なんでみんなそんなに夢中になるんだろう」

では瞬のゲームへの迷いが見えますし、試合をする前に糖質を取るか否か*1の選択も決められなかったです。さらに決勝戦も相手の作戦に翻弄されて、ある意味迷ったと言えるでしょう。

前半は決勝トーナメントを前にした、嵐の前の静けさでした。瞬と妹が寝ている様子やベランダから外を眺める姿など日常生活の描写が印象的です。妹は家族として兄、瞬の姿を写真に収め、悠宇は特別な感情を込めて瞬の写真を加工していて、人物の秘めた感情を一つ知ることができました。ちなみに悠宇はトマトジュースにソース、タバスコと入れて味が濃すぎないか心配でした。

試合最後に観客が「あり得ない」と言っていましたが、試合結果に対してなのか、それとも戦術に対してなのか、どうなのでしょうね。


第6話「消えない記憶 -One Team Programmable ROM-」

箸休め的なお話でしたが、瞬の妹の事故について詳細が明かされて作品をより理解できました。eスポーツの大会に出たために代わりにボランティアに参加した妹が事故に遭ったという経緯だそうで、心の整理がつかないのは当然のことだと思います。

もう一つこの回のテーマになったのは悠宇の瞬への思いでしょうか。もともと、学校に馴染めずに嫌なことを忘れるために、ネットゲームを始めたもののそこでも嫌がらせを受け、それを救ったのが瞬だそうです。瞬への好意に裏付けがされていました。

ただ、せっかくの話も顔の不安定な作画が気になり集中できず残念でした。


第7話「無垢な想い -Solidstate Memory-」

ゲームに集中できる環境というのはプロになる上では欠かせないことですが、それは家族を捨てることなのか、という点にはやや大げさに思います。他の競技や分野でもそこまで缶詰というのは珍しいですから。ただ、集中力が必要なのは伝わりました。

プロとしてのチャンスも掴める*2トーナメント戦が開催される一方で、家族には反対され*3、疲れも出てきた瞬でした。瞬は抱え込んじゃう、ある意味典型的な主人公タイプに見えました。


第8話「ターニングポイント -Flip Flop-」

eスポーツの試合において手詰まりだったチームでしたが、ターニングポイントとなる回でした。eスポーツも「スポーツ」なんだなと感じさせられる話でした。観客の星詩流(せしる)が言っていたように、例えば壁などのオブジェクトに名前を付け一意にすることで、チーム内でのコミュニケーションの円滑化を図ることやコンマ何秒のミクロの読みに加え、何十秒先のマクロの読みをすることなど、戦略、分析、研究の重要性のことです。

さて、もうひとつの話題である悠宇と望の瞬への思いですが、妹までヤキモチ焼いているみたいで、さらに複雑になっていました。言うまでもないですが、妹も家族として兄のことが好きだから、自分のために縛られてほしくないのでしょうね。


まとめ

瞬に対する、悠宇、望、妹の3人それぞれの好意が中心になった中盤でしょうか。

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*1:血糖値が上がると集中できなくなる面もあるらしい

*2:128チームから6チーム

*3:母親は安定性の点に、妹は自分の意思も聞かずにリハビリ施設入所のためにプロになろうとする動機に、それぞれ反対