2022年10-12月期アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の9話~12話のコメントです。
第9話「江ノ島エスカー」
シラス丼やトンビなど、ヤマノススメ4期9話と重なるところがありました。喜多さんと虹夏の優しさが出ていました。虹夏は家のこともやっていて、そういったところにも好感が持てます。虹夏の面倒見の良さが好きです。
ひとりが太陽を浴びるところに出るのは珍しく、そこも大きな変化のように思いました。
第10話「アフターダーク」
星歌はきちんとけじめをつける人で、新たな一面を見た気がします(別にルーズという印象があったわけではないです)。ひとりもようやくお金が返ってきて良かったですね。きくりもひとりにとっては重要な役割を果たしていて、自分の経験からひとりの背中を押していました。
気に入った台詞としては
「ぼっちの見せ場、育代とぼっち2人の文化祭でしょ」
「あ、ありがとうございます。うっ、最初はどうしようって思ってたんですけど、今はちょっと楽しみっていうか、そ、それも喜多さんが用紙を出してくれたからで。だから、感謝してます。ありがとう。」
あと、個人的にはスローループのキーフォルダーですよね。小春が重なって見えていないのと、恋ちゃんがいないのは物足りないですが。後で知ったのですが、このキーフォルダーは実際にグッズ化されたのと同じデザインだったらしいです。
第11話「十二進法の夕景」
学園祭で面白かったですね。お化け屋敷で怖がる虹夏と喜多が可愛かったですし、メイド喫茶のオムライスのやり取りは面白かったです。「ぼっちちゃん、半年前までは完熟マンゴーだったのに、こんな強い顔できるようになったんだね」
他にはリョウのお金への執着が異様に強かったことや「ダーウィンが喜多」(いっそのことヒゲじいも出してほしかった)といったネタも面白かったです。そして、(本編を聞いた時からそうかなとは思いましたが、)ゲストに千葉繫さんがご出演されていて、驚きでした。
第12話「君に朝が降る」
最終回としてひとりの成長を見せつつ、一方でそう簡単には変わらない部分もあって、共感しやすい作りになっていました。ひとりがライブ中のアクシデントの一つであるギターの弦が切れたことに対しては上手く対応する一方で、他のアクシデント(唐突な出来事)である、急にトークを振られたことに対しては答えられず会場に飛び込むという、ひとりらしさが出ていました。
また第1話やその他、前の話数と重なるシーンも印象的でした。例えば、保健室での喜多とのシーンは第10話のライブの申請をするかどうかで迷っている場面にリンクするものであり、このライブは保健室で始まり保健室で終わったわけです。他には喜多が廊下の曲がり角でひとりを見るシーンは第1話と重なり、時間の経過による変化に感慨深いものがあります。もちろん最後の玄関もそうですね。
他にはみんながひとりを立てていたことも印象深く、ライブのトークでの
「もし気になる~って人がいたら、ボーカルの喜多ちゃん、ギターのぼっ・・・後藤ひとりちゃんに今度声かけてください」
「みんなに見せてよ、本当は、後藤さんはすごく格好いいんだってところを」
「私は人を惹きつけられるような演奏はできない。けどみんなと合わせるのは得意みたいだから」
「これからももっとギター頑張るから、教えてね、後藤さん、ひとりちゃん」
一方で
「最近成長したと思ったけど、こういうとこまだまだだな」
学園祭ライブの爽快感はもちろんですが、後半の楽器選びのシーンはキャラクターの個性が出ていましたし、腹話術人形やその他、ひとりの百面相も健在でした。
まとめ
言語化するのが難しい作品ではありました。また、時間をとって見返してみると発見があることでしょう。こうして見てみると、特に終盤はひとりにとってきくりの存在が大きかったように思いました。2期の製作を希望です。関連記事
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