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アニメ「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」 各話コメントⅠ(1話~5話)

2023年7-9月期アニメ「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」の1話~5話のコメントです。

第1話「はじまりのうた」

見始めた時に主人公の境遇が『白い砂のアクアトープ*1』と似ていると感じました。都会に出て、夢破れて、でも地元に戻りづらいという点で共通していて、『アクアトープ』が懐かしくなりました。

その中でヨハネの中々言えない「ただいま」が一つの核になっていて、ヨハネが言った際の

ハナマル

ヨハネちゃん、おかえり」

は心に残るシーンでした。普段よく使う挨拶の一つですが、大きな意味を持っていました。


第2話「わたしのおしごと」

お仕事系アニメの様相でした。ヨハネAqoursのキャラたちの職場見学を通して、仕事の難しさや意義を感じながら、なんでも屋として自分のできることを見つけて第一歩を踏み出す流れは、成長を描く物語の王道ですね。

ちなみにこの話を見ていて、(実際のモデルの聖地巡礼ではなく、アニメの中の)チカの旅館に泊まりたくなりました。チカの3姉妹が賑やかで楽しそうでしたので。


第3話「団結Are you ready?」

前半は???というのが率直な感想です。

後半ではまおうのマリに会いに行き、マリの境遇がよく分かりました。離れていてもヌマヅのことが聞こえてしまうことは感受性の強さでもあって、良いことだと思いますが、色々聞こえて、考えすぎてしまうために落ち込んでしまうというのも理解できます。そのような人間らしい心情や考えが丁寧です。

また、容姿を気にしているマリに、むしろ褒めるヨハネが素敵でした。
(追記:容姿を気にするテーマは第5話でまるまる扱われていました)


第4話「空と海のあいだ」

前半は母親からの宿題に急ぐような様子が見られますが、後半ではカナンの「焦らなくてもよい」にもあるようにゆっくり見つけようとする雰囲気に変わっていました。それが前後半それぞれに出てきた乗り物であるパラグライダー*2ブランコ*3に対応しているように思えて、構成の奥深さに頷きました。

また、この回は

ライラプス

「だったらその思い出もリサイクルしちゃったら」

にあるように、最後にはようやく本心から「ただいま」が言えて、ヌマヅに溶け込めたと感じるところでした。それについては挿入歌最後の4輪目の花が象徴的でした。


第5話「まおうのひみつ」

周囲の目を気にして踏み出せないという話は昨年の話数10選でもいくつか選んでいます。私自身は周囲を気にしない方だと思いますが、現代に通ずるテーマだからなのか、キャラの内面が見える話だからなのか、心を打たれる話題です。これも年末の候補になりました(候補なので、他のにするかもしれませんが)。

というわけで

マリ

「この格好で街に出て行っても変に思われるだけよ。みんなと同じなら良かったのに」

ルビィ

「(ヨウやカナンの褒め言葉を受けて)良かった、妖精だって言ったら何て思われるかと思ってドキドキしてました」

ルビィ

「(前略)やっぱりみんなと違うと周りの目が気になっちゃって。みんなが変だって思う訳じゃないのにどう思われるか知るのも怖くて閉じこもっちゃってた。でも1歩踏み出したら、怖くなくなったんだ」

このような台詞の数々が印象深いです。

ツキのカメラもこのテーマとの噛み合わせが良く、写ることは見た目をありのままに見せること*4の表現でしょう。


まとめ

記事の公開が遅くなってすみません。

3話前半のアクションシーンは私にはよく分からなかったですが、それ以外は各話、伝えたい内容がしっかりとしています。一方で毎回扱うジャンルやテーマがそれなりに変わるので、ストーリー展開が読めず、この先どうなるか見守っていきたいです。

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*1:本作の主役はくくるもいますが、ここではもう一人の主人公風花と比べています

*2:遠方の配達で使った急ぐ乗り物

*3:移動手段ではなく、楽しむためのゆっくりとした乗り物

*4:もっとも、現実においては写真は事実と異なる印象を簡単に作ることもできますが、アニメやドラマにおけるツールとしては先述の意味合いが一般的だと考えています